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ラボ日記
ラボ日記
研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【こういう表現もアリ?】
 
阿草耕介
 昨年ようやくアフリカツメガエル胚の3次元可視化に成功し、今後の研究に生かされることを祈っているのですが、やはりいくら精密にコンピュータの中で再現できるといっても所詮はデジタル情報、リアリティーに欠けます。そこで、とある外部の会社の方が好意でこんなものを作ってくれました。




これ、見た目はただの白い塊なのですが、これを真ん中で割ってみると…

このようになっています。
実はこれ、アフリカツメガエル胚の3次元情報を基にして作られた立体模型なんです。元々の情報が胚断面画像を40倍に拡大して作られているので、よくある理科教材の模型とは違い、ごまかしの無いホンモノに近い模型を作ることができます。上の模型はステージ18の胚ですが、ちなみに

これはステージ10くらいの胚です。外見上はほとんど変わらない球形をしていますが、でもこれを同じように割ってみると…

全然違いますね。ステージ18で大きく空いているのは原腸。ステージ10では胞胚腔です。ステージ18ではこの胞胚腔は原腸の上にある小さな空隙にまで追いやられていることがわかります。
こういうのが発生の時系列に沿って順にズラ〜っと並んでいると、デジタル情報には作り出せない存在感をより強く感じられるかと思います。外見からではほとんど見た目には変わらないアフリカツメガエル胚の中がこんなにも多様な変化を見せているんだよ、という「かたちづくり」を考える際の良いきっかけになると思います。

もしそんなのできたら下のホールで展示してもらえますかね?村田さん。きっと世界初ですよ。

デジタルな立体視の得意なところは、それぞれの形状を連続で見せることで、アニメーションとして表現できることですね。早くそこまでのたくさんのデータを集めて皆様に見ていただきたいのですが、もう少しかかるかもしれません。いや、ひょっとしたら意外と早くご覧いただけるようになるかもしれません…。という意味深な言葉を残して終わります。


[脳の形はどうやってできるのかラボ 阿草耕介]
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