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中村桂子のちょっと一言

館長の中村桂子が、その時思うことを書き込むページです。月二回のペースで、1998年5月から更新を続けています。

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【冬が来ました】

2006.12.1 

中村桂子館長
 先々週、合服から冬服にしなければいけないなと思って洋服ダンスの中を整理したばかりですのに、急速に寒くなり、今朝などコートを着ようかしらと思うほどでした。12月なのですからあたりまえですけれど。季節の変化があるというのは着るものに始まり、細かいことを言えば、クッションやスリッパまでとりかえなければならず面倒な面もありますが、やはり楽しいもの。食べものもこの1週間ほどで完全に冬型へと変わりました。冬だなあと思うと、なぜかマーケットでまず手が出るのがおでんのタネ。大根、コンニャク、さつまあげ・・・とくに珍しいものはないのですが、私は油揚を開いて、その中にお餅を入れたり、あれこれお野菜を入れたり。福袋と称して、その時々のものを入れたものが好きで、楽しんでいます。おでんを体験したら、次は当然のことながらさまざまなお鍋。考えてみれば、調理の手間がほとんどいらず、美味しくて、肉・魚・野菜とさまざまなものがたっぷり食べられて、暖かくて、味つけはいろいろ、皆でおしゃべりにながらつつけて・・・。
 先人はなんと素晴らしい食べ方を考えてくれたのだろうと感謝します。我が家の食卓は、真中をはずすとステンレスで囲われたコンロの置ける空間ができ、お鍋の高さが食卓と同じになる造りなのです。さて今日もこれから買い物に出るのですが、多分買いもの袋の中は、白菜、ネギ、キノコ・・・さて今日の主役は何になるか。それはやはり行ってみて、何がおいしそうかを見なければ決まりません。楽しみです。どんなお鍋がお好きですか。


 【中村桂子】


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