生命誌の広場

みなさんからのご意見

中村桂子のちょっと一言

「こころ」について

投稿日:2018.12.01 名前:井上道代

初めて投稿します。生命誌研究館を通じ、生命の巧みさ進化の不思議さについての最新の知見に触れわくわくさせてもらっています。「こころ」も、興味が尽きないテーマです。でもまず「こころ」とは何を指すのかについて、共通認識がいるかな…とも思います。私のイメージでは、「こころ」は、感情を指す部分が大きいと感じます。親しい人と分かり合えて嬉しいという感情、見知らぬ人が災害に遭ったに時に自分だったら…と想像し悲しいと感じる感情等々。ちょうど、ジル・テイラー氏の「奇跡の脳」を読んだところですが、右脳と左脳の働きの違いを知り、右脳が、感情の働きに大きく関わっていることを改めてを知りました。また、体と同様に「こころ」も、育てていくものだな…とも思います。人と関わり、嬉しい経験をすることなく、人を信頼する心は産まれません。
一方、「こころ」を《意識》とすると、身体と脳の関係になりますね。身体がなくなっても将来脳の機能をコンピューターに移すことができたら、意識は死なないで生き続けられると考える人が、実際にいるそうです。(意識の移植)。東大の脳科学者の先生が20年後の実用化を目指しているとか。でも、身体在っての《意識》・「こころ」ではないかな…と思うので、この考えには、納得できない思いがあります。(死んで、自分が無になってしまうことのへの恐怖は、この脳科学者の先生同様、私も持ち続けていますが。)身体があり、そこから入力された情報を基に意識・こころが形作られていく。たとえ一卵性の双子でも、いる場所が既に違い、見ている風景が違うので意識は違いますよね。
「こころ」って、アプローチの仕方が多様過ぎて、広がってしまいますね。でもこの問題に、科学的な考え方を基盤にして考え意見を交流できる場を作っていただき、(それを先日見つけたんですが)とっても嬉しいです。ありがとうございます!まだ、思いつきばかりですが、色々考えていきたいです。

お返事

投稿日:2018.12.03 名前:中村桂子館長

初めての投稿をいただき心から御礼を申し上げます。人間が生きものであるというあたりまえのことを大切にしようという、まさにふつうの気持で進めている研究館の活動ですが、日々生きづらくなっているような気がして少していねいに考えたい気持になりました。
「こころ」にこれぞ正解という答はないのかもしれませんが、これまで出されてきた心身二元論や唯物論などに対し、最近出てきている「生物学的自然主義」をとり入れて考えてみたいと思っています。私の場合、「主義」というほどのものはなく、こんな風に考えるというだけですけれど。この考え方を出している本を読むと、生きものであることを大事にしようという私の思いと重なるように思えるものですから。「ちょっと一言」で追い追い考えていきますのでよろしくお願いいたします。

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